オステオパシーとは
オステオパシーって何?
まず簡単に、オステオパシーとは
人が持つ痛みやあらゆる症状に対し身体を検査し問題のある所を治療してあとは母なる自然に身をゆだね回復するのを待つ・・・このような哲学で治療を行います
人の身体の持つ力というのは本当にすごいものがあります!
ここではオステオパシーとは何か、オステオパシーの考え方、その歴史について説明させて頂きます。
オステオパシー(Osteopathy)は1874年にアメリカ人医師、アンドリュー・テイラー・スティル博士によって提唱された一つの医療体系であり、その語源はギリシャ語の「骨」を意味するOsteon(オステオン)と、「病・療法」を意味するPathos(パソス)からなる造語です。
(歴史に関しては後半で)
このOsteonとは、単に「骨」という意味だけではなく、「生命体の構造」という意味を持っています。つまりオステオパシーとは「生命の構造体に対する療法」と言う事を意味しています。
オステオパシーは人間に本来備わっている自然治癒力、自己調整能力を大切にしています
風邪をひいたり、怪我や痛み、身体の不調などが起こったりしても何もせず放っておいても自然に治る事もあります。
それが自然治癒力・自己調整能力が正常に働いた時です。
しかしその力は体を構成するすべての組織や器官が正常な位置にあり調和が取れた状態で機能していなければなりません。
我々(オステオパシーを実践するもの)は患者さんの身体の訴えに耳を傾け、問題となっている所を元の状態に戻すことで正常な力を取り戻させるようにするのです。
当院で施術を受けられて今まで悩んでいた症状がよくなったと多くのお喜びの声を頂いております。
1860年頃、医師であったアンドリュー.T.スティル博士は当時流行していた髄膜炎により自身の3人の子供を亡くしています。
また当時、同じ病気で手厚い医療を受けたにもかかわらず亡くなってしまう人がいる一方で、医療どころか看護すら受ける事もままならなかった人が回復していく事実に疑問を抱き人体に関する広範囲な独自の研究を始めていきます。
そこで関節の痛みなどの異状を訴える患者を丹念に調べてみると、必ずどこかに正常な働きをしていない関節があることに気付きました。
その後、研究を重ね関節を正常な位置に戻す方法を考案し患者に施すと、痛みにだけでなく内臓疾患や伝染性疾患にまで驚く程効果がありました。
そのことはその当時の記録(カルテ)により証明されています。
そして10年の研究の結果、1874年にオステオパシーを発表します。
しかし、当時の医学界からは強い抵抗に合い、受け入れられる事はありませんでした。
それでもスティル博士は自分の信念を貫き通し、全米をこのオステオパシーにより治療して周りました。
そして最終的にミズーリ州のカークスビルという小さな田舎町に辿り着きました。
すると、全米中からそこへスティル先生の治療を求めて人々が集まったのです。
そして、そこには駅ができホテルがや食堂などができるまでになりました。ついには1892年に世界で最初のオステオパシーの医科大学(American School of Osteopathy)を設立し、現在もなお『A.T.Still University』として存在しています。
現在アメリカにおいてオステオパシーは医学として公認されており、医大を出て医師国家試験を合格したのち医師としてオステオパシー手技治療も含め投薬や手術などのすべての医療行為が許されています。
アメリカ以外にもヨーロッパ諸国やロシア、カナダ、オーストラリアなどで教育や研究が盛んに行われ、先進国の多くは国家資格として認められています。